伊那山脈 鬼ヶ城山(1501m)、毛無山(1130m)

所要時間 鬼ヶ城山登山口(6:44)−鬼ヶ城山三角点(7:598:10)−キレット(8:15)−鬼ヶ城山最高点(8:27〜8:32)−岩峰を巻く(8:39)−鬼ヶ城沢川(9:23)−1020m鞍部(9:37)−毛無山最高点(10:11)−毛無山三角点(10:13〜10:28)−林道(10:37)−鬼ヶ城沢川(10:58)−林道(11:04)−鬼ヶ城山登山口(11:14)

場所長野県下伊那郡喬木村
年月日2012年11月18日 無雪期日帰り
天候快晴
山行種類藪山+一般登山+軽い岩登り
交通手段マイカー
駐車場鬼ヶ城山登山口付近に数台
登山道の有無登山口〜鬼ヶ城山三角点までは登山道があるが、傾斜がきつくなるとほとんど獣道状態で転落のリスク大。鬼ヶ城山三角点〜鬼ヶ城山最高点〜毛無山〜林道は登山道無し
籔の有無ほぼ無し
危険個所の有無岩場が数か所あり、ロープが無いと危険
コメント難しい所など無い山かと思いきや、とんでもないルートだった。登山口〜鬼ヶ城山三角点間でさえ初心者を連れて登りたくないコース。岩は無いが通常なら鎖が設置してあって当然の超急傾斜尾根を直登が2か所くらいある。踏跡を辿るよりもできるだけ木が生えた場所を登った方が安全。三角点〜最高点間は大きなキレットが存在し、尾根を辿るのは不可能で北を巻いたが、ここもロープ無しでは危険。その後も岩で通過できない小ピークがあり、ハラハラしながら東斜面を巻いたりした。それ以降は毛無山までは急斜面はあっても岩は無し。しかし毛無山から鬼ヶ城沢川までの下りでは滝の高巻きでドキドキ




鹿避けゲート。手で開閉可能 林道脇に八丁目石あり
鬼ヶ城山(奥ノ院)登山口。ここまで舗装 鬼ヶ城山(奥ノ院)登山口
駐車余地 すぐに尾根に這い上がる
尾根に上がると祠あり 立派な道が延びる

丁目石 まだ緩い尾根
再び祠 最初の急斜面。ほぼ直登
いったん緩む また急斜面
鬼ヶ城奥ノ院 鬼ヶ城山三角点峰
三角点峰を東に下る。えらい急斜面 分かりにくいがキレットが見えている
キレット。両側とも垂直の壁 残置された古いトラロープ
トラロープ上端から横にずれて尾根を目指す 尾根に乗る。岩はあるが安全圏
尾根が明るくなると完全に安全圏 唐松植林
鬼ヶ城山最高点 北に下る
このピークは岩にギャップがあって通過不可能 東に巻く
東側はかなり下までガレた急な谷 ガレ上部のここを巻いた。獣道あり
木が生えたエリアに入って急登 尾根に出た
巻いた岩峰を振り返る。巻いて正解 次のピーク。ビクビクしたが問題なし
1220m平坦区間 1220m肩で北西に向きを変える
尾根を下る 1100m平坦区間
鬼ヶ城沢川向けて下る 鬼ヶ城沢川。水量少なくどこでも渡れる
対岸は急斜面 下流に移動してここから斜面に取り付いた
小尾根に乗る 1100m肩を巻く
毛無山に続く尾根に乗る。目印登場 1020m鞍部
1070m肩 1110m峰でフェンス登場
フェンス沿いに進む 1090m峰でフェンス内部に入る
赤松林 獣道でピークを巻くこともある
毛無山三角点峰へ登る 無山三角点峰
山頂標識 腐った木製ベンチ
三角点からは西側に展望あり 広い尾根を南西に下る
1010m鞍部で林道に出る 1010m鞍部から東斜面を下る
急な場所を避けつつ沢へ 沢は緩やかで歩きやすい
しかし鬼ヶ城沢川が近付くと滝登場で右岸を巻く 尾根末端から急斜面を下る
高巻きした滝。2つ連続していた 鬼ヶ城沢川
鬼ヶ城沢川右岸を上流目指す 林道が右岸に移った個所で林道に下り始める
このドアから林道に入った 林道に出た場所は朝日橋



・鬼ヶ沢川沿いに林道が延び、地形図表記よりも奥まで林道が完成しており、鬼ヶ城山登山口まで舗装道路が続く

・正式な?駐車スペースは2台程度だが、道幅が広い部分があるのでさらに数台駐車可能。また、路肩に駐車しても通行の妨げにはならないのでもっと駐車可能

・登山口からしばらくはなだらかな尾根で歩きやすく、昔からの丁目石が頻繁に出現する

・標高1350〜1400m及び1430m付近は猛烈な急傾斜区間であるがフィックスロープ、鎖は皆無で、足を滑らせれば斜面を転落確実。ただし木が生えているのでこれに掴まりながら上り下り可能。でも慣れない人はロープで安全確保した方がいい場面

・鬼ヶ城山三角点峰には半地下式の立派な神社と4等三角点あり。樹林で展望皆無

・鬼ヶ城山三角点峰東方の1450m鞍部へは超急斜面の下りで、鞍部は大きな絶壁キレットになっていて尾根上を辿ることはできず、北側を巻く(南は絶壁で巻くのは不可能)。ここは立木が少なく危険個所。ロープ必携

・キレットからの登りもかなりヤバく、ロープで確保しながら北側を登りたい。古ぼけたトラロープがあるが、それを過ぎてもまだ危険個所は続く。ここも木が少なくてイヤらしい場所

・キレットを巻いて尾根に這い上がれば傾斜は急だが立ち木や露岩の手掛かり足がかりが増えて比較的安全に登れる

・暗い針葉樹区間が終わって唐松植林帯に入って尾根が明るくなると安全地帯に変わる

・鬼ヶ城山最高点も明るい唐松植林帯。山頂標識無し

・鬼ヶ城山最高点から氏乗山方面に行かず、北に延びる尾根を下って鬼ヶ城沢川を横断し、毛無山〜氏乗山につながる尾根に登り返すことにした

・もう危険個所はないと思いきや、1450m峰は山頂直下で切れ落ちた露岩で登ることができず、東を巻いた(西斜面はほぼ絶壁)。しかし東斜面もえらい急斜面で谷筋はガレて木が無く、横断はヒヤヒヤだった。ここは墜落対策にロープが欲しい。最も安全な個所は獣道がある場所

・立ち木が存在するエリアに入れば、傾斜はきついが掴まる場所が多くなり割と安心して登れる

・急斜面をよじ登って尾根に出ると安全地帯。その後も痩せ尾根や急な小ピークが出現するが、これらは立ち木が多いのでさほど危険なくクリアできる

・尾根は自然に北西に曲がるが、ここまで来ると境界標識や目印のテープが存在し踏跡もある。籔はほぼ無し

・標高1220m付近で太い尾根を離れて北西に下るが踏跡あり

・標高1000m肩で北西に下って沢に出る。最後は急斜面だがさほど問題なし

・前夜は大雨が降ったが沢は水量細く、どこでも簡単に渡渉可能

・登り返しはどこも唐松植林の急斜面だが、少し下って標高880m付近が少し傾斜が緩んで登りやすい。獣道に従ってジグザグに登るのがよい

・尾根に出ると赤松植林帯に変わり、傾斜が緩んで歩きやすくなる

・標高1100m肩を巻いて稜線に乗ると目印が現れる。踏跡あり

・さらに登って標高1110m峰で稜線上に獣避けの柵が登場。しばし柵に沿って歩く

・標高1090m峰で尾根は左に曲がり、フェンスのドアよりフェンス内に入る。立入禁止の表記は無い

・毛無山まで多少のアップダウンがある稜線を歩く。危険個所無し。獣道で余分なピークを巻ける場所もある

・三角点東が毛無山最高点。標識無し

・毛無山三角点には崩壊した東屋?あり。山頂標識と腐った木のベンチあり。西方向が少しだけ伐採してあり展望あり

・地形図通り1010m鞍部で林道登場。ダートだが路面状況は良好で、ゲートが無ければ普通車でここまでこれそう(林道の途中の状況は分からないが)

・鞍部より小尾根を経由して東の谷を下る。かなり傾斜が急なので目視にて安全なルート判断できる能力が必要。場合によってはロープがあると安心

・谷に降り立つとしばし穏やかだが、もう少しで鬼ヶ城沢だというところで滝が登場し、獣道に従って右岸側を高巻く。小尾根に出るが末端は絶壁状かと絶望したが、木に掴まってどうにか下ることができた。ここもループがあった方がいい

・鬼ヶ城沢に出ると対岸は10m程の絶壁上に林道あり。しかも高さ2mくらいの獣避けの柵が立っており乗り越えるのが大変なので、林道に乗り移りやすい場所を求めて右岸を遡上

・すぐに右岸が切り立ってくるので高巻き。傾斜がきついが立ち木が多いのでトラバース可能

・林道が橋を渡って右岸に移ったところで林道に出た。ここにはフェンスにドアが設置されているのでフェンスを乗り越える必要はなし

・少しだけ林道歩きで登山口に戻る

 

 

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